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2016.03.03 ゲーム業界 コンシューマーゲーム案件を継続して受注し続けている会社

Fotolia_85631456_Subscription_Monthly_Mコンシューマーゲームを作るよりもリスクが少なく儲かる?

記事を読んでいただきありがとうございます。ゲーム業界で案件情報というと7割がたスマートフォン向けのゲーム開発の話で、残り2割がブラウザゲーム、最後の1割でコンシューマーゲームの話があるかどうかといった感じです。GREEやMobageプラットフォームが台頭してきたころから案件の数自体がどんどん減っていましたが、現在ではほとんど聞かなくなってしまいました。

理由はいくつか考えられます。まず思いつくところとして、MobageやGREEの時代であればゲーム開発のコストに対して売上がかなり伸びを示していたこともあり、そちらの開発へシフトしていったことです。それこそ初期開発費として500万円かけてあとはリリース後に機能を足していきながら回収と同時に行うということをしていました。コンシューマーゲーム開発においては初期費用で最低でも数千万円、基本的には5,000万円~1億円をかけて半年~1年程度の開発期間をかけて制作し、販売開始後の2週間~1ヶ月である程度売上が確定してしまうビジネスモデルでした。だからこそリリースまでの時間もかかるし、売れなかったらかなり大きな赤字を作ってしまうことになります。そしてそのリスクはメーカー側が一手に引き受けるのが当たり前でした。

ところがGREEやMobageプラットフォームへゲームをリリースすることは単に販売して終わりではなく、運営の中でユーザーに課金してもらって初めてお金になるモデルで、それこそ売れなければ最悪1円も回収できませんが、売れれば青天井というモデルです。そもそもオンラインゲームですでにこういった課金ビジネス自体は構築されていたので、それがフィーチャーフォンのブラウザゲームでも適用されただけという話ではあります。とはいえ、コンシューマーゲームを作る期間よりも短く、コンシューマーゲームよりも儲かるのであれば、資本主義における私企業としては参入しない手はありません。ということで、ゲームパブリッシャーの多くが参入し、最も記憶に残っているのはドラゴンコレクションシリーズで人気を博したコナミでしょうか。ほかのメーカーはそこまで爆発的なヒットをさせたという記憶がそこまでありません。パブリッシャー以外にもそれまで受託開発を行っていたゲーム会社、IT系の会社もこぞってタイトルを出すようになり、そこで一気に成長した会社のいくつかが今のスマートフォンゲームのパブリッシャーであったりします。このときある程度の数の開発会社が、需要の関係もありコンシューマーゲームの開発からフィーチャーフォン向けのブラウザゲーム開発を行うようになりました。

Businessman in labyrinth開発後の運営まで求められる時代

続いて現在のスマートフォンゲーム主流の時代に入り、先のフィーチャーフォンのブラウザゲームと違ってリッチなコンテンツの開発ができるようになったことで一気に開発の幅が広がりました。そこで各メーカーもこぞってスマートフォン向けのゲームをリリースしていくのですが、そのとき大きく違ったことがひとつありました。それはフィーチャーフォン向けのゲームを開発していた時代と違い、IT系やWeb系の開発を行っていた会社では、リッチコンテンツの開発に対応できないことがよくあったため、それまでコンシューマーゲームの開発を生業としていたゲーム開発会社に依頼が一気に増えました。同時に人材ニーズもサーバーエンジニア募集のお祭り状態から、クライアントエンジニアとサーバーエンジニアの両建てで募集をかける企業が増えました。採用ニーズの拡大と同時に、GREE、Mobageプラットフォームで一時代を築いた会社がコンシューマーゲームの開発会社を買収し、開発力の確保を図った事例もあり、まさに業界の再編が進んでいました。

これら2点によりそれまでコンシューマーゲームの開発を行っていた会社の多くは、運営することを前提としたゲーム開発の分野へ大きく舵を切ることになったのです。運営を伴うということは、利益が確保できる限りは運営を継続するため、開発が始まった時点でいつその案件が終了するかは見えません。運営してみないとなんともいえないというのが当然の話です。となると困ったのはそれまでコンシューマーゲームの開発を委託していたメーカー各社です。終わりが見えないのでいつ新しいプロジェクトを入れて良いのかわからないし、そんな状態では発注の検討もできないので、必然的にほかの会社に依頼することになります。スマートフォン向けのゲーム開発案件が増えれば増えるほど、コンシューマーゲームの開発を委託できる先がどんどん減っていきました。

PC次から次へとコンシューマーゲーム開発の依頼が

スマートフォン向けのゲーム開発を行っている会社の手が空きそうなときにコンシューマーゲームの開発案件を入れれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、コンシューマーゲーム開発会社がスマートフォン向けのゲームを作ることができても、その逆はなかなか難しいものがあります。そうなるとやはりコンシューマーゲームを作っていた会社に依頼するしかないわけですが、そこのラインがどんどんスマートフォン向けゲームないしはブラウザゲームへ移っており、ゲーム開発を依頼したくても依頼できないという状況が出来上がっています。

そういう状況から逆にコンシューマーゲームの開発を行っている会社は断るぐらいコンシューマーゲームの開発案件の依頼が来ています。もちろんすべての会社がそうだというわけではないですが、2016年3月現在においてもコンシューマーゲームやアーケードゲームなど、そもそものゲーム業界と呼ばれていた分野の開発を行っている会社は少ないので、案件が途切れるころには次の案件の提案が入ってきています。そのためコンシューマーゲームの開発ができる会社はある意味狙い時といえるかもしれません。ただ、開発費が潤沢にあるのかというと決してそういうわけではありませんが、最新ハードで開発をしたいと思うクリエイターも多いと思いますので、会社としての実績もさることながらスタッフのモチベーションアップにもつながるのではないでしょうか。

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